研究課題
基盤研究(C)
慢性腎臓病(CKD)患者の増加を背景として、透析導入数は増加している。これまで、維持透析患者の死亡リスクは、早朝空腹時のリン濃度が規定するとされてきたが、その機序は不明のままであった。今回の研究より、血中リン濃度の日内リズムを解明し、そのリズムが肝臓Nampt/NADシステムにより制御されることを明らかとした。さらに、肝臓Nampt/NADシステムの活性化はリン組織移行を調節することが示唆された。肝利尿因子によるNampt/NADシステム制御は、血中リン濃度の日内リズムを考慮した高リン血症を伴う新たなCKD治療基盤研究に役立つと考えられた。
慢性腎臓病(CKD)リスクとなる生活習慣病の患者の増加を背景として、CKD患者数は増加傾向にあり、新規透析導入数は年々上昇している。さらに透析は患者のQOLを低下させるため、新たな先制治療戦略が必要であることは周知されている。研究期間内に実施した研究及びその成果は、『肝リン利尿因子が繋ぐ多臓器連関制御』の機序解明により慢性腎臓病治療の新たな新戦略に貢献するものであり、学術的、社会的意義があると考えられる。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 図書 (4件) 備考 (1件)
Physiol Rep.
巻: Feb;8(3) 号: 3 ページ: 1-16
10.14814/phy2.14324
日本透析医会雑誌
巻: 35 ページ: 162-168
130008021863
Clin Exp Nephrol.
巻: in press 号: 7 ページ: 898-907
10.1007/s10157-019-01725-6
Pflugers Archiv - European Journal of Physiology
巻: 471(1) 号: 1 ページ: 123-136
10.1007/s00424-018-2242-9
Clin Exp Nephrol
巻: 23(3) 号: 3 ページ: 313-324
10.1007/s10157-018-1653-4
巻: 471 号: 1 ページ: 109-122
10.1007/s00424-018-2204-2
Kidney and Blood Pressure Research
巻: 43 号: 5 ページ: 1409-1424
10.1159/000493379
Endocrinology
巻: 159(7) 号: 7 ページ: 2741-2758
10.1210/en.2018-00109
巻: 印刷中 号: 3 ページ: 1497-1503
10.1007/s10157-017-1497-3
Kidney Int.
巻: 印刷中 号: 5 ページ: 1073-1085
10.1016/j.kint.2017.11.022
Front Endocrinol (Lausanne)
巻: 8
10.3389/fendo.2017.00359
120006550813
巻: Mar;21 号: S1 ページ: 21-26
10.1007/s10157-016-1359-4
http://db.spins.usp.ac.jp/html/200000400_ja.html