研究課題
基盤研究(C)
本研究では、既存のリン代謝調節因子を介さない臓器間ネットワークを解明するために、腸管をリン感受の発信源として腸管-唾液腺および腸管-腎臓に神経ネットワークを介する相互作用があるという仮説をたて検討した。本研究の結果から、腸管を介するリン負荷には神経を介する相互作用の存在が示唆された。腸管特異的リン酸トランスポーターノックアウトマウスにおいて、リン負荷応答の破綻が生じていたことより、腸管管腔内におけるリン濃度を感受する分子の一つとして腸管リン酸トランスポーターが示唆された。
生体内において、リン濃度は厳密に調節されているが、これまでリン代謝はカルシウム代謝に付随した調節系で制御されていると考えられて来た。近年新しいリン代謝調節系が明らかとなってきた。しかし、未だ不明な点が多い事、様々な分子が同定されたが、それらの調節機構を検討された臓器は限られている。本研究は、特に消化管に注目し、消化管と多臓器との新しい繋がりを導くことを目的として行なった。このメカニズムの解明は正常成長不全、CKD 患者、高齢者における治療につながると期待できる。また、唾液腺を分子標的とする新しいリン調節薬の開発が期待できる。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 8件、 招待講演 9件) 図書 (1件)
Physiol Rep.
巻: Feb;8(3) 号: 3 ページ: 1-16
10.14814/phy2.14324
Clin Exp Nephrol
巻: 23 ページ: 898-907
巻: 23(3) 号: 3 ページ: 313-324
10.1007/s10157-018-1653-4
Pflugers Archiv - European Journal of Physiology
巻: 471(1) 号: 1 ページ: 123-136
10.1007/s00424-018-2242-9
Nephron
巻: 1 号: 2 ページ: 1-12
10.1159/000497118
Endocrinology
巻: 159(7) 号: 7 ページ: 2741-2758
10.1210/en.2018-00109
Kidney and Blood Pressure Research
巻: 43 号: 5 ページ: 1409-1424
10.1159/000493379
巻: 471 号: 1 ページ: 109-122
10.1007/s00424-018-2204-2
Clin Exp Nephrol.
巻: 印刷中 号: 3 ページ: 1497-1503
10.1007/s10157-017-1497-3
Kidney Int.
巻: 印刷中 号: 5 ページ: 1073-1085
10.1016/j.kint.2017.11.022
Front Endocrinol (Lausanne)
巻: 8
10.3389/fendo.2017.00359
120006550813
巻: Mar;21 号: S1 ページ: 21-26
10.1007/s10157-016-1359-4