研究課題/領域番号 |
17K09743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 関西医科大学 (2022) 獨協医科大学 (2019-2021) 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2017-2018) |
研究代表者 |
岩嶋 義雄 関西医科大学, 医学部, 准教授 (80448068)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腎血管性高血圧 / 腎動脈狭窄 / 経皮的腎動脈形成術 / 線維筋性異形成 / 高血圧 / 高血圧性臓器障害 / 腎動脈狭窄症 / 自律神経 / 二次性高血圧症 / 原発性アルドステロン症 / 二次性高血圧 / 内科 / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
二次性高血圧の代表的疾患の一つである腎血管性高血圧への血行再建術(経皮的腎動脈形成術: PTA)に伴う病態の変化や、治療効果を予測するための指標を検討した。 一連の検討によって、① 腎血管性高血圧へのPTA後の降圧効果は腎動脈狭窄の原因疾患により異なり、診察室外血圧を併用して術後の降圧効果を評価することが重要であること、② PTAにより心肥大の退縮効果が期待できること、③ 術前の腎機能は術後の予後と深く関わり、また、術後の腎機能改善の予測因子であること、④ 腎内の血液灌流は血圧変動性や、自律神経・ナトリウム利尿の概日変動性を調整すること、⑤ 線維筋性異形成の具体的な患者像、などを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎血管性高血圧は腎動脈の狭窄や閉塞を原因とする高血圧で、降圧薬が効きにくい治療抵抗性高血圧の原因疾患の一つである。経皮的腎動脈形成術(PTA)はその治療法の一つであり、血圧コントロールの改善をもたらすことも多く、効果的と考えられる。しかしながら、そのエビデンスは十分ではなく、血行改善に伴う病態の変化にも不明な部分が多い。とくに、同治療法が望まれる具体的な患者像に関するエビデンスが少ないことから、本研究では、PTAに伴う病態の変化や、治療効果を予測するための有用な指標を検討した。得られた知見は、腎臓内の虚血がもたらす病態の知見を深めただけでなく、治療選択のための重要な成果となると考えられる。
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