研究課題/領域番号 |
17K09747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
赤松 恵 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (00753675)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ALS治療薬 / RNAアプタマー / ALSモデル / カルシウム透過性 / 運動ニューロン / ADAR2 / ALSモデルマウス / 孤発性筋萎縮性側索硬化症 / 分子標的治療薬 / アプタマー / 運動ニューロン死 / AMPA受容体 |
研究成果の概要 |
孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、AMPA受容体のサブユニットGluA2のQ/R編集部位が未編集なために生じるCaイオン透過性によって神経細胞内のCaイオン濃度が上昇することで神経変性や細胞死の原因となると考えられている。従って過剰なCaイオンの細胞への流入を抑えることが孤発性ALSの治療戦略となる。本研究では、AMPA受容体を選択的に阻害する分子標的薬RNAアプタマーをALSモデルマウス(AR2)に投与し、その効果と安全性を検討した。結果、運動機能の改善、TDP-43病理の改善、運動神経細胞死の抑制が確認され、RNAアプタマーのALS治療薬としての可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、現在までに有効な治療方法がなく、効果的で安全な治療法が早期に期待される神経変性疾患である。近年では神経保護的な薬剤や核酸医薬などの遺伝子治療なども多く検討されている。本研究では未編集型AMPA受容体における異常なカルシウムイオン流入による神経細胞死を抑制することに着目している。RNAアプタマーはAMPA受容体のサブユニット特異性が高いことより、他のAMPA受容体阻害薬に比べて、副作用として生じる鎮静効果も少ないことから安全性も高いと思われる。またALS以外にもてんかんや一部の認知症などにも応用が可能な治療法であることから、社会的意義は高いものと考えている。
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