研究課題/領域番号 |
17K09749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
横関 明男 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (90515719)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ALS / Cajal小体 / GGGGCC / TDP-43 / ジペプチドリピート蛋白 / ジペプチドリピート / 核内小体 / stable cell / dipeptide repeat / motor neuron |
研究成果の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態解明のため,今回は,家族性ALSの中で最も頻度の高い第9染色体上のC9orf72遺伝子内のGGGGCC配列の異常伸長と核内小体の異常との関連を研究した.GGGGCC配列の異常伸長から転写されるジペプチドリピート蛋白のうち核内に局在を示すglycine-arginine(GR)を用いて実験を行った.Cajal小体の構成蛋白であるCoiled-Body Phosphoprotein 1 (NOLC1)の蛋白量の低下を認めた.またGR異常伸長発現細胞では,NOLC1が核小体でやや大きめの凝集を認めた.GRの異常伸長は,核内小体の機能異常を誘発する可能性がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSは,致死性で治療法がない神経変性疾患であり,いまだに病態についても不明な点が多く,病態解明は極めて重要な医学領域の課題である.今回申請者が解明したGGGGCC配列の異常伸長により転写されるdipeptide repeat proteinによる細胞障害のメカニズムに,核内小体であるCajal小体の機能異常の関与が示された点は,これまで十分に研究されてこなかった知見であり,注目すべき成果であるといえる.また核内小体の機能異常の知見は,ALSだけでなく他の神経変性疾患の解明や神経細胞の正常機能の解明にも応用できる可能性があり,重要な研究結果である.
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