研究課題/領域番号 |
17K09762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
安部 貴人 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30365233)
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研究分担者 |
高橋 慎一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (20236285)
伊藤 義彰 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90265786)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Nrf2 / MCA occlusion / stroke / 脳梗塞 / dimethyl fumarate / Keap1/Nrf2 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
マウスの中大脳動脈虚血再灌流モデルにおいて、dimethyl fumarate(DMF)を投与すると梗塞巣が縮小し、神経症状の改善が認められた。さらに神経保護メカニズムをin vivo, in vitroにおいて検討したが、培養細胞におけるin vitroの実験、正常マウスを用いたin vivoの実験では、DMFを投与しても組織にKeap1/Nrf2活性化は認められなかった。また野生型同様Nrf2-/-マウスにおいても梗塞体積が縮小し保護効果を認めた。DMFは脳梗塞における神経保護効果を認めるが、その効果はKeap1/Nrf2活性化には依存していないことが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳虚血における神経保護薬については、近年の相次ぐ臨床試験の失敗から、製薬企業が臨床での有効性が検証されていない新規ターゲットあるいは化合物に対する投資を控える傾向がある。今回DMFが神経保護効果をもたらすことを報告したが、これは尋常性乾癬やMSの治療に使用され既に製剤化されている。新薬の開発には多大な時間と費用が必要となるが、既に市場で使用されている既存薬を他の疾患治療薬として開発する Drug repositioning では、病気の治療薬として確立されている薬剤を他の病気の治療に役立てることによって、新薬開発における時間とコストを削減することができる。
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