研究課題/領域番号 |
17K09764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
上野 祐司 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00349002)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳梗塞 / セマフォリン3A / エクソソーム / microRNA / 軸索再生 / 脳虚血 / 機能回復 / マイクログリア / アストロサイト / 脳血管障害 / Semaphorin3A / 初代培養神経細胞 / ラット中大脳動脈閉塞モデル / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
脳梗塞ラット脳peri-infarct areaにおいて、亜急性期の神経細胞内においてに発現上昇するSemaphorin3Aを機能阻害することで、軸索再生や脳梗塞ラットの機能回復が促進された。虚血後神経細胞において、Semaphorin3A 阻害がRnd1/R-Ras/Akt/GSK3β シグナル、軸索に発現するpGSK3βを介して軸索再生を調節し、また、Semaphorin3A 阻害は虚血後のアストロサイトの活性化、アストロサイト由来のエクソソームにおけるmicroRNAを制御し、そして軸索に取り込まれたエクソソームがptgdsを介して虚血後の軸索再生を促進させる作用機構が明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は軸索伸長阻害因子である Semaphorin3Aに着目し、脳梗塞再生治療の新たな分子標的として見出した。Semaphorin3A阻害薬は、脳梗塞後の神経細胞内情報伝達系を制御し、アストロサイトの活性化を抑制、軸索伸展効果を有するエクソソームを分泌する現象がみられた。今日では急性期治療が主体となっている脳梗塞治療において、Semaphorin3A阻害薬は慢性期神経再生や機能回復をターゲットとした脳梗塞新規治療薬となる可能性がある。脳梗塞患者のQOLを高めるという高い社会的ニーズに答えるのみならず、脳卒中医療を大きく変革させる治療薬となる可能性がある。
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