研究課題/領域番号 |
17K09768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
中道 一生 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (50348190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ウイルス / 中枢神経系 / 感染症 / 臨床検査 / 脱髄疾患 / 脳 / 神経感染症 / 神経脱髄疾患 / ポリオーマウイルス / 進行性多巣性白質脳症 / JCウイルス / 検査技術 / 脳神経疾患 / 検査 / ウィルス / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
進行性多巣性白質脳症(Progressive Multifocal Leukoencephalopathy: PML)は主にT細胞系の免疫能の低下を背景として発症する重篤な脱髄疾患であり、JCウイルス(JCV)が脳の白質で増殖することで引き起こされる。PMLの診断には脳脊髄液中のJCVのゲノムDNAを標的としたPCR検査が有効である。本研究では、検体中のJCV粒子の濃縮によって検出感度を飛躍的に向上させた超高感度PCR検査系を実用化させた。また、JCV以外の神経系ウイルスを標的としたマルチプレックスPCRを本検査系に応用することで、他の神経感染症を対象とした超高感度PCR検査の有用性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳脊髄液中の病原ウイルスを標的とした一般的なPCR検査の検出下限値は約200コピー/mLである。対して、本研究で開発および実用化した超高感度PCR検査は、検体中のウイルス粒子を濃縮することで10コピー/mLまでの標的を捕捉することができる。従来の検査と比較して約20倍の検出感度を有する超高感度検査を用いることで、これまでは検出しえなかった患者の体内におけるJCVおよび他の神経系ウイルスの動態の解析が可能となった。加えて、本研究では、臨床情報と紐付けられた多数の臨床検体を用いて検査系の信頼性を確認している。以上の成果は、神経感染症の病態機序の解明ならびにそれらの早期診断において意義を有する。
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