研究課題/領域番号 |
17K09772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 (2018-2019) 東北大学 (2017) |
研究代表者 |
中島 一郎 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (50333810)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脱髄疾患 / 多発性硬化症 / 視神経脊髄炎 / 自己抗体 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
抗MOG抗体の新たな測定法を開発するために、HEK293細胞株にMOG-DNAを形質導入した細胞を用い、炎症性脱髄疾患の患者血清中の抗MOG抗体を測定する系を確立した。抗MOG抗体が陽性の症例の臨床的特徴を明らかにし報告した。より簡便なELISA法の開発を試みたがHEK293細胞を抗原にした場合に非特異的な反応が強く十分な感度を得ることができなかった。抗MOG抗体の病態を明らかにするため、急性期の髄液中の抗体価を測定し、臨床症状との比較を行った。11例から集めた抗MOG抗体陽性の炎症性脱髄疾患の生検脳標本を用いて病理学的解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗MOG抗体が関与する中枢神経の脱髄疾患は、従来多発性硬化症あるいは視神経脊髄炎や急性散在性脳脊髄炎の病名で診断され、治療を受けていたが、本研究により多発性硬化症や視神経脊髄炎とは異なる病態を持つ疾患で新たな疾患概念として捉える必要があることが明確になった。 疾患予後や臨床所見は多発性硬化症に近いことが多いものの、免疫病態は視神経脊髄炎に類似しており、病理学的には急性散在性脳脊髄炎の特徴を有していた。新たな疾患概念の確立に非常に有用な知見を多く示すことが出来た。
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