研究課題
基盤研究(C)
末梢神経障害により四肢の疼痛を呈する患者における疼痛評価法として、電気刺激脳誘発電位における脳の反応と、脳血流測定により痛みにより活性化される脳部位を検討することで、慢性疼痛の病態を検討した。疼痛患者において大脳の中で前部帯状回の血流が増加していた。これらの手法を用いて疼痛の多面的・客観的評価を行うことにより、新たな疼痛評価法を確立し、神経障害性疼痛治療の定量的効果判定を行えることが期待される。
現在、疼痛を客観的に評価する方法は存在しない。我々は痛みを伝達する神経の電気刺激による脳誘発電位と脳血流測定法を用いて、末梢神経障害による慢性疼痛を有する患者において脳のどの部位がどの程度活性化されているかを検討した。疼痛患者では大脳辺縁系の中でも帯状回前部の血流と反応が亢進しており、これが疼痛の慢性化に関わっていることが示唆された。今後これらの方法を用いて痛みを客観的に評価することが可能であり、治療効果の判定にも応用できる可能性が示された。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件)
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