研究課題/領域番号 |
17K09799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 (2019-2020) 鳥取大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
和田 健二 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60346351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | パーキンソン病 / すくみ足 / 非運動症状 / パーソナリティ / ウェアラブルセンサー / 認知機能障害 / 脳脊髄液 / バイオマーカー / レビー小体 / 歩行 / 姿勢反射障害 / パーキンソニズム / 神経科学 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病におけるすくみ足の検出方法を確立し,その頻度や関連因子を検討した.診察室で検出されたすくみ足の頻度は17.9%であったが,44.1%の患者は日常生活ですくみ足を自覚していた.すくみ足に関連する独立した関連因子として,姿勢反射・歩行障害,長い罹病期間,疲労が抽出された.また,すくみ足を有するパーキンソン病患者のパーソナリティは,新奇性追求が高く,自己指向性が低いことが示され,すくみ足の重症度と固執気質は有意な相関があった. 体幹と腰に装着したセンサーですくみ足を検出を試みたところ,歩行の周波数の変化によりすくみ足が検出する可能性が示唆され,ウェアラブルデバイスの有用性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
診察現場や日常生活におけるパーキンソン病患者のすくみ足の検出法を確立し,その頻度や関連する臨床病態を明らかにしたことは,パーキンソン病のすくみ足研究を促進させる重要な知見である.すくみ足に特有のパーソナリティについては,診療やリハビリテーション場面での患者に対するかかわり方や共感において有益な知見となった.また,ウェアラブルデバイスによるすくみ足検出は遠隔診療での症状評価の可能性を示唆した.以上の成果は,パーキンソン病におけるすくみ足の診療や研究に発展をもたらすものとして学術的な意義は大きい.
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