研究課題
基盤研究(C)
本研究では,どこででも短時間で簡便に施行できる認知症の早期診断・運転能力評価法として「タッチパネル式タブレット端末を用いたオプティックフロー(OF)認知検査装置」の開発を行った.本装置では,二肢強制選択課題を用いてOF認知閾値を調べることができる.OF認知閾値は自動的に算出される.本装置により検査を行ったところ,軽度認知障害(MCI)および早期アルツハイマー病(AD)患者は,健常高齢者よりもOF認知閾値が高いことが分かった.従って,タッチパネル式OF認知検査装置は,地域在住の高齢者集団におけるMCIおよび早期AD患者の早期発見・運転能力評価に有用であると考えられる.
タブレット端末を用いた認知機能検査は市販されているが,疾患特異性に乏しい.一方,本装置はADが原因であるMCI患者で特異的に異常を示すOF認知に着目して開発したものであり,学術的意義は非常に大きい.また,本装置はどこででも短時間で簡便に施行できるので,地域在住の高齢者集団における認知症の早期診断・運転能力評価法として有用であり,社会的意義も大きい.
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