研究課題
基盤研究(C)
本研究は異なるタウPET診断薬、[C-11]PBB3と[F-18]THK5351の直接比較を行い、診断的意義を検証した。17例の症例で2剤のタウPET検査を実施し、うち3例で剖検が得られた。THK5351はmonoamineoxidaze-B(MAO-B)への結合性があり、タウPET診断薬としての特異性に問題があるが、gliosisへの集積が良好で、変性や炎症の病巣局在をホットスポットとして描出できることがわかった。[C-11]PBB3は感度が低くアミロイドへのクロス集積が疑われが、アミロイド陰性例(PSPなど4Rタウオパチー等)におけるタウ病理の検出には一定の有用性があると考えられた。
タウPET診断薬は、何れも非特異的集積(off-target binding)を有し、感度も十分とは言えない。また、Alzheimer病のタウ描出に優れたトレーサーが必ずしも他のタウオパチーの診断に適しているわけではない。本研究は、タウPET診断薬にはそれぞれ固有の集積の特徴と意義があり、目的によって使い分ける必要があることを明らかにした。また、MAO-Bイメージングによるアストロサイト活性化診断は、変性病態の局在をホットスポットとして評価できる優れた診断技術であり、今後病態評価への活用が期待される。
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