研究課題/領域番号 |
17K09814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 滋賀県立総合病院(研究所) |
研究代表者 |
山内 浩 滋賀県立総合病院(研究所), 画像研究部門, 副所長 (40360812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 慢性脳虚血 / アミロイド / 分子イメージング / PET / ポジトロンCT / 脳血管障害 / ポジトロンCT / 脳神経疾患 / 痴呆 / 脳卒中 |
研究成果の概要 |
脳内アミロイド蓄積は、アルツハイマー病で認知機能障害を引き起こす鍵となる病理変化である。アルツハイマー病モデル動物では、脳血管病変による慢性脳虚血がアミロイド蓄積を増加させる。本研究では、脳主幹動脈閉塞症患者を対象とし、ポジトロンCTにより脳循環代謝とアミロイド蓄積の両者を評価した。その結果、慢性脳虚血の程度が強いとアミロイド蓄積が増加しているという関連が認められ、慢性脳虚血がアミロイド蓄積に寄与することが明らかになった。慢性脳虚血の治療は、アルツハイマー病発症予防や進行遅延のために重要かもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病と脳血管障害は共通の危険因子を有しており、修正可能な脳血管障害危険因子の治療は、アルツハイマー病発症予防や進行遅延のために重要である。慢性脳虚血と関連したアミロイド蓄積増加の存在を明らかしたことで、動物実験で推察されてきた、慢性脳虚血がアルツハイマー病の発症あるいは進行に影響するという仮説をヒトで検証できた。慢性脳虚血は、外科的あるいは内科的に治療できることから、アミロイド蓄積による神経細胞死、および認知機能障害の治療法を探索する上で重要である。本研究は、アルツハイマー病の発症あるいは進行に対する、慢性脳虚血をふくめた脳血管危険因子管理の重要性に関して臨床医の認識を高める。
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