研究課題/領域番号 |
17K09817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小林 一貴 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (30400998)
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研究分担者 |
竹本 稔 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (60447307)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋 / マイオカイン / 脂肪肝 / サルコペニア / 筋衛星細胞 / 筋衛生細胞 / 老化 |
研究成果の概要 |
本研究は筋芽細胞分泌タンパクR3hdmlの骨格筋や肝臓における役割を明らかにすること目的とした。結果、R3hdmlは一部IGF-1シグナルの増強と筋衛星細胞のニッシェ構成成分であるフィブロネクチンの発現調節差作用を介して筋衛星細胞の増殖や分化を促し、骨格筋の発達や再生に重要な役割を果たすことをin vivo、in vitroで証明した。さらにR3hdmlの欠損は脂肪肝を増強し、逆に肝臓におけるR3hdmlの過剰発現は肝臓における脂肪合成が抑制された。筋衛星細胞から分泌される新しい因子R3hdmlは骨格筋の分化・再生に役割を果たし、肝脂質代謝にも関与する新たな代謝関連因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は骨格筋構成細胞の一つである筋芽細胞から分泌される新たなタンパクとしてR3hdmlを同定した。本研究によりR3hdmlは骨格筋の分化・再生のみならず全身の糖脂質代謝にも役割を果たすことを明らかにした。超高齢社会の我が国では今後、サルコペニア肥満が増加することが予想される。今後も研究を継続してR3hdmlを介したサルコペニアや肥満関連代謝疾患への新たな治療法を確立したい。
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