研究課題
基盤研究(C)
高ショ糖食摂取マウスでは基礎代謝亢進により肥満抵抗性を示した。高スターチ食摂取マウスではGIPではなくインスリンの過剰分泌が体重増加に寄与していることが分かった。高スターチ食により膵β細胞が増加するが、その機序としてKATPチャネル依存性のcyclinD2発現増加の関与を明らかにした。短期の高スターチ食負荷マウスにおいては、体重と独立して膵β細胞量の増加が起こるが、cyclinA2発現増加が関与していることが分かった。高スターチ食による膵β細胞の増加は可逆的であり2週間通常食に戻すとβ細胞量の増加は見られなくなった。
ショ糖とでんぷん(スターチ)では同じ糖質でも糖代謝・体重に全く異なる影響を及ぼすことが明らかとなった。また脂質やでんぷんの過剰摂取は肥満を引き起こすが、脂質においてはGIPがでんぷんにおいてはインスリンが肥満に関与することを明らかにした。本研究で明らかとなった機序が、糖尿病・肥満患者に対する栄養指導や薬物療法の向上に貢献できると考えられた。
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