研究課題/領域番号 |
17K09824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
矢野 裕 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (10263021)
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研究分担者 |
Gabazza Esteban 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00293770)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 凝固抑制蛋白 / アポトーシス / TGF-β / MMP-2 / プロテインS / 糖尿病腎症 / トロンボモジュリン / β細胞 / 線維化 / 凝固抑制因子 / GPR15 / TGF-β1 / 糖尿病 / 凝固線溶系蛋白 / モデルマウス / 腎症 / 凝固線溶関連蛋白 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
我々は、プロテインS(PS)がマクロファージ系培養細胞をM2に誘導することを示した。更に、PSの受容体に関与するMMP-2(Matrix Metalloproteinase-2)について、ヒトMMP-2過剰発現マウスとMIN6β細胞を用いβ細胞でのアポトーシス抑制とAkt/BAD 経路を介する機序を明らかにした。 更に、糖尿病腎症の進展要因であるTGFβ-1を糸球体に過剰発現したマウスの腎線維化が進展することを確認し、PSの関連蛋白のトロンボモジュリンが、アポトーシス抑制を介して腎線維化を抑制することを示した。G蛋白からAktを介する経路が関与していることをポドサイト系培養細胞で明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規透析患者の中で糖尿病を原因とする患者の割合が最も多い。糖尿病腎症による末期腎不全患者の生命予後は悪く、他の合併症を併発し生活の質が低下する場合も多い。現在の降圧、血糖制御による治療は一定の効果を認められるが限界があり、腎症進展の機序を更に解析し、新規治療法を開発する必要がある。 本研究は、凝固抑制蛋白であるプロテインSと関連する蛋白に注目し、マウスと培養細胞を用いて、アポトーシスの抑制による糖尿病及び糖尿病腎症に対する効果を確認し、細胞に対する機序も明らかにした。本結果は、糖尿病及び、腎症の新規治療法の開発に結び付く可能性があり、糖尿病患者の予後と生活の質の改善に貢献できる可能性がある。
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