研究課題/領域番号 |
17K09830
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小澤 純二 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (80513001)
|
研究分担者 |
岩橋 博見 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (60397627)
福井 健司 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60513009)
木村 武量 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70770171)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 膵β細胞 / 膵α細胞 / 分化転換 / 再生療法 / 糖尿病 / 膵脂肪化 / 耐糖能異常 / 膵島構造異常 / ARX / 脱分化 |
研究成果の概要 |
当院外科膵切除症例の組織学的検討から、長期経過2型糖尿病患者において膵α細胞の増殖およびβ細胞に対するα細胞面積率の増加がみられた。一方で、膵β細胞量の低下は、膵α細胞におけるARX発現率の低下、NKX6.1の発現率の増加と関連していた。以上は、糖尿病病態悪化過程において、膵α細胞が増殖し、ARX発現の低下、NKX6.1発現の増加を介して膵β細胞へ分化転換することで代償しようとしている可能性が考えられた。さらにこれら糖尿病病態進展において膵脂肪化と炎症が関与していることも明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦において、糖尿病患者は増加の一途を辿り、糖尿病治療薬の開発は進んでいるが、未だ膵β細胞量の減少に対する根治的な治療法は開発されていない。膵α細胞のARXを中心とする転写因子発現変化が膵β細胞への分化転換へつながる可能性、今後の膵α細胞におけるARX発現調節を介した膵β細胞再生療法への組織学的な基盤が示された。
|