研究課題/領域番号 |
17K09837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
後藤 理英子 熊本大学, 病院, 病院教員 (80748020)
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研究分担者 |
近藤 龍也 熊本大学, 病院, 講師 (70398204)
荒木 栄一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10253733)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 鉱質コルチコイド受容体 / 膵α細胞 / GLP-1 / IL-6 / 鉱質コルチコイド / 活性型GLP-1 / エプレレノン / 内科 |
研究成果の概要 |
膵α細胞株にエプレレノンを投与した群でMR遺伝子、IL-6遺伝子の発現が増加、培養上清GLP-1濃度が増加。Small interfering RNA (siRNA) によるMR遺伝子発現の抑制は、エプレレノン投与によるIL-6遺伝子発現増加を抑制。エプレレノン投与によるIL-6遺伝子プロモーターの活性化にはプロモーター上のMR binding element (MRE) 配列を必要とした。 原発性アルドステロン症患者の活性型GLP-1濃度はエプレレノン投与で有意に増加。 膵α細胞のMRはIL-6プロモーターのMREに結合してIL-6の発現を誘導し、GLP-1分泌を介して糖代謝に影響を及ぼす。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は原発性アルドステロン症における耐糖能障害の発症機序を解明し、アルドステロン阻害薬の膵保護作用のメカニズムを解明することを目的とした。本研究は、原発性アルドステロン症における耐糖能障害の主因がアルドステロンによる膵島の慢性炎症であること、アルドステロン阻害薬の膵保護作用は膵α細胞の鉱質コルチコイド受容体を介したGLP-1分泌調節機構により発揮されることを解明した。本研究は、原発性アルドステロン症に限らず、レニンーアルドステロン系の亢進した高血圧症患者の新たな糖尿病発症予防、糖尿病進展予防につながるものである。
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