研究課題/領域番号 |
17K09844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
海老原 健 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70362514)
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研究分担者 |
海老原 千尋 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (90790915)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肥満 / レプチン / レプチン抵抗性 / 小胞体ストレス / ATP / ケトン体 / 視床下部 / 内科 |
研究成果の概要 |
視床下部の小胞体(ER)ストレスがレプチン抵抗性の病因として報告されている。ERストレス下ではERストレス応答が促進され、大量のATPが必要となる。ケトン体は中枢神経系のATP濃度を上昇させる。そこで、1,3-ブタンジオール(BD)を用いて血中ケトン体および視床下部ATP濃度を上昇させた時の体重や摂食量、視床下部におけるERストレスやレプチン感受性を高脂肪食負荷マウスやob/obマウスを用いて検討した。その結果、血中ケトン体および視床下部ATP濃度を上昇させる1,3-BDは視床下部におけるERストレスおよびレプチン抵抗性を抑制することにより体重および摂食量を減少させることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VCPのATPase活性阻害薬は小胞体(ER)ストレス時のATP 不足を抑制し、ERストレスの軽減とレプチン感受性などの細胞機能維持に寄与するものと考えられる。この仮説を立証し、臨床応用に結びつけるために、1,3-ブタンジオール(BD)を用いて血中ケトン体および視床下部ATP濃度を上昇させた時の体重や摂食量、視床下部におけるERストレスやレプチン感受性をマウスで検討した。これまでに、視床下部におけるERストレスとレプチン抵抗性に対するケトン体の効果に関する報告はない。本研究によりケトン体あるいは視床下部ATPを標的とした新しい肥満治療法の開発と臨床応用が実現する可能性は高い。
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