研究課題/領域番号 |
17K09846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
荻原 健 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60399772)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | β細胞 / Pbk / Ccnb1 / Estradiol / p53 / 糖尿病 / 妊娠 / インスリン / 細胞増殖 / エストラジオール / サイクリンB1 / 膵島 |
研究成果の概要 |
妊娠期には膵β細胞が代償性に増殖し、インスリン分泌量の増加を通じて血糖値の恒常性が維持されている。我々は、妊娠期のマウス膵島においてPDZ binding kinase(Pbk)の発現が増加することを見出した。Pbkは癌細胞において細胞増殖に関与するとの報告があるため、Pbkが妊娠期のβ細胞増殖に関与するとの仮説を立て、その検証を行った。解析の結果、Pbkはエストロゲン応答性に発現が増加し、Ccnb1の発現増加を介してβ細胞増殖に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は1型糖尿病あるいは2型糖尿病に限らず、その発症にはβ細胞量の低下が関与している。現在、β細胞を補充する治療として、臨床現場で提供されている唯一の方法が膵/膵島移植であるが、ドナー不足により適応が極めて限定される。本研究は、妊娠期にβ細胞が増加することに着目し、その新規メカニズムの一端を明らかにしている。患者自身のβ細胞を十分に増やすことができれば、血糖値の改善や正常化が可能となる。本研究は、β細胞の増殖を標的とする新たな糖尿病治療法開発の一助となることが期待される。
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