研究課題
基盤研究(C)
メタボリックシンドロームの主因である内臓脂肪蓄積に関連する分子として見出したSLC22A18はトランスポーターの一種であり、発現系を用いた取込み実験やメタボローム解析を駆使してその内因性基質となる物質を探索した。遺伝子改変動物や培養細胞における実験結果を踏まえるとビリルビンがもっとも有力な基質候補物質と考えられたが、SLC22A18単独の発現系を用いた取込み・排出実験の結果は必ずしもその仮説に合致せず、生体においてSLC22A18が正常に働くためには他の分子の存在が必要である可能性も考えられた。
本研究の目的は、メタボリックシンドロームの成因的基盤である内臓脂肪蓄積に関連する分子であるSLC22A18の機能を調節する分子の同定にある。今回の結果は、ビリルビンの関与を強く示唆するものであったが、研究をさらに発展させることにより内臓脂肪が蓄積するメカニズムの解明が進み、SLC22A18を標的分子としたメタボリックシンドロームの有効な治療法の開発につながることが期待される。
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Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology
巻: 39 号: 3 ページ: 373-386
10.1161/atvbaha.118.311931