研究課題/領域番号 |
17K09871
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
林 慎一 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60144862)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | エストロゲン / ホルモン療法 / 乳癌 / 分子標的薬 / MCF-7 / mTOR阻害薬 / CDK4/6阻害薬 / ホルモン療法耐性 / MCF-7細胞 / T47D細胞 / シグナル伝達 / エピゲノム制御 / 乳がん / 癌幹細胞性 |
研究成果の概要 |
新たに各種分子標的薬耐性株を樹立して、乳癌のドライバーシグナルについて、特に各種分子標的治療薬による変化に着目して解析し、その可塑性と治療耐性獲得のメカニズムを理解することを目的とした。ホルモン療法耐性においてはPI3K/Akt/mTOR経路への依存性の増加が観察され、それらに対する分子標的薬(エベロリムス等)の使用で、MAPK経路など他のリン酸化シグナル経路へのシフトも見られた。細胞周期制御機構を標的とした分子標的薬、CDK4/6阻害薬は多くの他の分子標的薬耐性株に対して増殖抑制効果がみられたが、CDK4/6阻害薬耐性においては、それらとは異なった機序による耐性メカニズムが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、進行転移再発乳癌の治療、克服のために多くの新規分子標的治療薬が登場している。しかし、その耐性獲得が大きな問題となっており、治療薬の順序、各種薬剤併用など、より有効な治療戦略の構築が喫緊の課題である。そのためには各々の耐性の機序の理解が必要であり、それはひいては乳癌増殖進展のメカニズムの解明にもつながり、また臨床的にも大きな貢献が期待できる。各種分子標的薬耐性獲得時の乳癌ドライバーシグナルの可塑性に関する本研究結果はこの点において大きく貢献できるものと思われる。
|