研究課題
基盤研究(C)
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)は成長板における成長因子として強力に骨伸長を促進する。本研究はマウス胎仔長管骨器官培養系を用いて、イメージング技術によりその形態学的な動態を解析し、一方ではシグナル伝達物質の解析をおこなって、CNPの成長板における作用の分子カスケードを解明することを目的とした。発現遺伝子のアレイ解析により、CNPとERK阻害剤により変化した遺伝子群は相関し、両者は二光子顕微鏡によるCGA-EGFPマウス胎仔尺骨の器官培養のイメージング解析にて同等の成長板伸長促進作用を認めた。以上より、CNPの成長板におけるシグナル伝達系としてERKシグナルが重要であることが示された。
CNP/NPR-Bシグナルの骨伸長促進作用は強力であり、現在、軟骨無形成症をはじめとする骨伸長障害に対する展開研究や臨床応用が進められている。本研究ではCNP/NPR-Bシグナルの分子カスケードについて、最近注目されているシグネチャー解析による解明を試み、さらに二光子蛍光顕微鏡を用いて哺乳類成長板ではじめての4Dイメージング解析をおこなってその成果をフィードバックし、ERKシグナルがCNPの成長板軟骨の伸長促進に重要であることを明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件)
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