研究課題/領域番号 |
17K09893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
佐藤 貴弘 久留米大学, 付置研究所, 准教授 (50368883)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CREBBP / 矮小マウス / 高耐糖能 / 抗肥満 / 矮小 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
抗肥満高耐糖能マウスは、突然変異によって偶発的に出現した矮小変異マウスである。これまでの解析から、このマウスは安静時の血糖値が低く、高い耐糖能を示すこと、また、高脂肪食を負荷しても肥満しにくいことを示してきた。つまり、このマウスは高耐糖能と抗肥満を特徴とするマウスであることから、新しい系統として樹立し機能解析を進めることによって生活習慣病の発症や病態の理解につながると考えられる。本研究では、抗肥満高耐糖能マウスの責任遺伝子が第16番染色体上のCrebbp遺伝子であることを決定し、また、この遺伝子に生ずる一塩基欠損がフレームシフトを引き起こすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で樹立に成功した抗肥満高耐糖能マウスは、糖負荷によって著しく血糖値が上昇したり、高脂肪食負荷によって過度の肥満を呈したりする従来の疾患モデルマウスとは異なり、これらの負荷条件下でも恒常性を維持できる高い適応力を持っている。このことから、糖尿病や肥満症の発症・進行の研究において、新しいタイプのモデル動物としての利用が期待される。さらに、本研究から抗肥満高耐糖能マウスの責任遺伝子を明らかにすることができたため、遺伝子レベルで基礎研究を進めることが可能となった。したがって、抗肥満高耐糖能マウスを用いた研究成果は、今後、新たな創薬ターゲットや治療戦略の創出にも繋がることが期待される。
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