研究課題/領域番号 |
17K09895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
竹下 章 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (20322646)
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研究分担者 |
竹内 靖博 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (50202164)
山田 正三 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (80260131)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | クッシング病 / Cushing病 / USP8 / 脳神経疾患 / マイクロアレイ |
研究成果の概要 |
厚労省の難病に指定されるクッシング病はACTHの概日リズムの消失によるACTH過剰分泌を特徴とする下垂体腺腫が原因である。約半数の腫瘍で脱ユビキチン化酵素USP8の体細胞性変異が認められるが、変異体が疾患を生じる機序はいまだ不明である。我々はDNAマイクロアレイという手法を用いて検討し、USP8変異陽性の腫瘍では時計遺伝子が過剰発現しており、特定の分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)経路の遺伝子発現およびACTHの前駆体であるPOMC発現と相関することを見出した。クッシング病におけるACTHの概日リズムの消失に時計遺伝子の活性化との関連性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クッシング病はACTHの概日リズムの消失によるACTHの過剰分泌を特徴とするが、USP8変異による時計遺伝子群の活性化と特定の分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)経路の活性化との関連性が示唆された。USP8変異を介した特定の遺伝子の活性化が明らかになると、それらを標的とする薬物治療にも繋がる可能性が高い。さらには時計遺伝子の発現を調節し、USP8 の基質となる蛋白が明らかとなると,Cushing病の新たな発症機構の解明にも役立つ。
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