研究課題/領域番号 |
17K09904
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高森 弘之 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80792077)
|
研究分担者 |
植田 康敬 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30533848)
西村 純一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80464246)
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 発作性夜間ヘモグロビン尿症 / 血液 / PNH / 骨髄不全症 / bone marrow failure / 遺伝子解析 / 次世代シークエンサー / 補体 / 内科 / 遺伝学 / 次世代シーケンサー / ゲノム |
研究成果の概要 |
発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria :PNH)は様々なマウスモデルの実験からも、後天的な幹細胞疾患とされている。我々は本邦初となる家族内発症のPNH患者の検体を用いて、全エクソーム解析およびターゲットディープシークエンスによる遺伝子解析を行ったが、家族内で病態成立機序に関与することを示唆する遺伝子変異は同定できなかった。本症例は極めてまれであるが、家族内でそれぞれ孤発的にPNHを発症した可能性が高く、PNHは後天性疾患であるという従来からの理解は、本症例の遺伝子検査結果からも支持されると考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PNHの主たる原因は、PIGA(Phosphatidylinositol glycan anchor biosynthesis, class A)遺伝子を始めとした、GPI (glycosylphosphatidylinositol) アンカー型蛋白質の生合成に関わる遺伝子の変異である。PIGAノックアウトマウスは胎生致死を来すため、PNHは後天性疾患であるとされてきた。本症例の遺伝子解析でも親子で異なるPIGA遺伝子変異を認めており、PNHにおいてもPIGA遺伝子変異が遺伝する可能性は極めて低いことが示唆される。
|