研究課題/領域番号 |
17K09918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 雅彦 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80377192)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | USP10 / 成人T細胞白血病 / パーキンソン病 / HTLV-1 / ATL |
研究成果の概要 |
成人T細胞白血病(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の感染によって引き起こされるCD4陽性T細胞の白血病である。我々は、HTLV-1のTax蛋白に結合する細胞因子として、ubiquitin-specific protease 10 (USP10)を同定した。ATL細胞において、USP10の発現を低下させると、プロテアソーム阻害薬処理により誘導されるアポトーシスが促進され、USP10がATL細胞の生存活性を高めることが示された。この分子機構の解析の中で、USP10が細胞毒性を示すユビキチン化蛋白を凝集させてアグリソームを形成し、その毒性を不活化することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ユビキチン化蛋白の蓄積は、癌および神経変性疾患を含む様々な病態に関与する。しかしながら、ユビキチン化蛋白の蓄積がどのように病態に関わるのか、その分子機構は不明な点が多い。本研究により得られた結果は、癌および神経変性疾患における異常蛋白が細胞毒性を誘導する分子機構について、基礎的情報を提供する。また、USP10が異常蛋白の細胞毒性を低下させることから、USP10を分子標的とした治療薬開発に応用可能な情報を提供できる。
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