研究課題/領域番号 |
17K09926
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 正宏 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (10431850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 単一細胞解析 / 白血病 / 骨髄異形成症候群 / シングルセル解析 / 単一細胞 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
造血器腫瘍の難治化の主要な要因である、腫瘍内多様性に生じる難治性クローンの解析のため、高感度に変異を同定可能な、新しい単一細胞解析手法を開発した。本手法を用いて、造血器腫瘍の検体や、非血液疾患の高齢者の骨髄由来の造血前駆細胞の解析を行った。クローン拡大の初期の観察では、変異を有するクローン以外の一見正常な骨髄の造血前駆細胞にも特徴的な形質変化を認めた。このことはクローン拡大には、そのクローンに有利な環境が重要であることを示唆するものであり、新たな治療介入の実現に対する重要な知見と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した、高感度にドライバー変異を同定可能な単一細胞RNAシーケンス技術の適用範囲は極めて広い。変異細胞を区別して解析可能なため、腫瘍の初期発生から、多様な変異を有する細胞が混在する腫瘍内多様性の解析などで、変異の及ぼす細胞自律性の影響だけで無く、腫瘍細胞と環境の相互作用などの非細胞自律性の解析も可能となる。腫瘍のクローン進化のさらなる理解と新規の治療法の開発に向けた大きな意義ある一歩であると考えられる。
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