研究課題/領域番号 |
17K09929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岩永 栄作 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90743675)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 急性白血病 / CEBPA / DMR / IKZF1 / Myeloid-T白血病 / ゲノム |
研究成果の概要 |
データベース解析でCEBPAの3′-非翻訳領域(UTR)にメチル化可変領域(DMR)を同定した。CEBPA発現陽性細胞株はCEBPA 3′-UTRメチル化陰性、発現陰性細胞株はメチル化陽性だった。231例のAML症例解析で3′-UTRメチル化陽性例はCEBPA発現が低下しCD7/CD56陽性の未熟骨髄/NK/T細胞型だった。分子生物学的手法でCEBPA 3′-UTR DMRがIKZF1の結合によりCEBPA内因性プロモーターからの転写活性を増強することを示した。以上はCEBPA 3′-UTR DMRが骨髄/NK/T細胞系統の白血病発生に関連するCEBPAの活性化調節配列であることを示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CEBPA-3’UTRメチル化型のCD7/CD56陽性Myeloid/NK/T白血病は簡便な検出法も含め我々が初めて報告する病型である。今回同定した一群はNOTCH1変異陰性やCD56陽性が特徴的でありMyeloid-T白血病の中でもさらにNKもしくは樹状細胞系への分化傾向を持った白血病である可能性があり新しい疾患概念の候補として興味深い。CEBPA遺伝子の3’非翻訳領域(UTR)がCEBPAに対する調節因子として作用しリンパ系転写因子IKZF1が結合することを明らかにした。このように骨髄性白血病においてもリンパ系の転写因子が白血化に関与していることは新たな治療戦略を作るうえで参考になりうる。
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