研究課題/領域番号 |
17K09933
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石塚 賢治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10441742)
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研究分担者 |
吉満 誠 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (70404530)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ATL / 抗アポトーシス蛋白 / Bcl-2 / Mcl-1 / 成人T細胞白血病・リンパ腫 / Bcl-2関連蛋白 / 前臨床試験 / 新規治療 |
研究成果の概要 |
成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)に対し、単一の抗アポトーシス蛋白を標的とする治療は、ATL細胞株、患者新鮮ATL細胞ともに、Bcl-2、Bcl-XL、Mcl-1蛋白をともに発現していることから有望とは言えない。このことは、ATL細胞にBcl-2蛋白、Mcl-1蛋白をそれぞれVenetoclaxとS63845を使用して阻害しても殺細胞効果は限定的であることから明らかである。しかし、この2剤でBcl-2蛋白とMcl-1蛋白を同時に阻害すると、著明な殺細胞効果が得られる。 ATLの治療戦略において、複数、特にBcl-2とMcl-1を同時に標的とする手段は非常に有望な選択となりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗アポトーシス蛋白を標的とする治療戦略はATLと同じリンパ系腫瘍である慢性リンパ性白血病で既に実臨床に導入されているほか、他の悪性腫瘍に対しても開発中である。 本研究はわが国特有の難治性疾患であるATLの治療戦略において、単一の抗アポトーシス蛋白の抑制では不十分である可能性が高いが、複数、特にBcl-2とMcl-1を同時に標的とする手段は非常に有望な選択となりうることを示している。しかもこれらを標的とする薬剤は既に臨床応用され、もしくは既に進行中の他疾患に対する開発治験が進行中であり、ATLへの臨床応用のためのハードルが高くないことは大きなメリットである。
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