研究課題/領域番号 |
17K09939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
多林 孝之 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60624898)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 / 難治性 / 細胞回転 / WEE1 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 細胞回転チェックポイント / HDAC阻害薬 / 細胞内シグナル伝達経路 / 細胞周期チェックポイント / シグナル伝達経路 |
研究成果の概要 |
ボルテゾミブや免疫調節薬などの規分子標的薬の効かない再発/難治性多発性骨髄腫に対する新たな治療法の開発は緊急課題となっている。我々は難治性多発性骨髄腫に対する新たな治療法としてDNA修復に重要なはたらきを担っている細胞周期チェックポイント蛋白であるWEE1に着目し研究を行った。我々はWEE1の阻害がボルテゾミブ感受性細胞と耐性細胞の両方に対してアポトーシスを強力に誘導することを明らかにし、さらにAZD1775とヒストン脱アセチル化酵素阻害薬との併用は単剤より強力な抗骨髄腫作用を有することを示した。このことからWEE1阻害剤が難治性多発性骨髄腫の有効な治療薬となりうることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性骨髄腫は高齢者に好発する血液のがんであり、社会の高齢化に伴って患者数は増加の一途である。新規薬剤の登場によって治療成績は向上しているものの根治が出来ないため、いずれ治療に対して効果を認めなくなり難治の状態に至る。そのためこのような難治性多発性骨髄腫に対する新たな治療法の開発が急務となっている。我々は、従来の抗がん剤とは作用機序が異なるWEE1阻害薬という分子が難治性の多発性骨髄腫細胞に対して効果を有することを細胞レベルで明らかにした。本研究によって、この分子を使用した治療法が難治性の多発性骨髄腫に対して有効な治療法となりうる可能性が示された。
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