研究課題/領域番号 |
17K09943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
高橋 晴美 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (20211344)
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研究分担者 |
小松 則夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (50186798)
荒木 真理人 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 先任准教授 (80613843)
今井 美沙 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50709003)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アナグレリド / 本態性血小板血症 / non-responder / 個別化治療 / ヒドロキシウレア / JAK2遺伝子変異 / スタチン / 遺伝子変異 / 薬剤反応性 |
研究成果の概要 |
本態性血小板血症治療薬アナグレリド(ANA)は約30%の患者が不応答性を示す。本研究は順天堂大学と関連病院の本疾患患者を対象にカルテ調査を行い、ANA不応答の影響因子を明らかにした。 ロジスティック解析では不応答の有意な影響因子として、ヒドロキシウレア(HU)の治療歴と脂質異常症が抽出された。HUの治療歴のない患者ではJAK2遺伝子変異が関与していた。更に母集団薬物動態法によりANA投与後の血小板数の時間推移とID50の変動要因解析に成功した。HUの治療歴が血小板減少率を低下し、HUの治療歴がない患者では、喫煙とスタチン併用が血小板減少率を上昇する因子であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アナグレリドは二次発がんリスクがないため、本態性血小板血症(ET)治療薬として有用性が高い。しかし、約30%の患者は本剤に不応答性を示す。本研究はカルテ調査を基に多変量解析により、ANA投与量と血小板減少効果の関係に影響する可能性のある因子(ヒドロキシウレアの治療歴、JAK2遺伝子変異とスタチンの併用)を明らかにした。 ANA不応答の影響因子について遺伝子情報を含めて詳細に検討した報告はこれまでになく、本研究は学術的意義が高い。更に、薬価が高いANAの治療効果の影響因子を同定できたことは、不応答による増量と副作用を回避できET治療薬の選択に利用できるため、医療経済の面からも有用性が高い。
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