研究課題/領域番号 |
17K09973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
黒田 毅 新潟大学, 保健管理・環境安全本部, 教授 (00372475)
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研究分担者 |
上家 潤一 麻布大学, 獣医学部, 教授 (10400269)
中枝 武司 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20464000)
和田 庸子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (30608534)
山田 俊幸 自治医科大学, 医学部, 教授 (50211636)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アミロイドーシス / 関節リウマチ / 多発性骨髄腫 / 腎機能 / 血清アミロイドA / アイソタイプ / AAアミロイドーシス / アイソフォーム / ALアミロイドーシス / SAAアイソタイプ |
研究成果の概要 |
AAとALアミロイドーシスの腎組織へのアミロイドの沈着パターンと臨床データを検討した結果、両アミロイドーシスの沈着パターンが腎障害を特徴づけている事を明らかにした。またAAアミロイドーシス合併症でSAAアイソタイプの検討を行った。その結果コードされた遺伝子以外の異なるアイソタイプを持つものが高頻度に出現していた。一部でイメージングマスを行ったが腎標本においては種々のSAAアイソタイプの分布が不均一であることが確認された。両アミロイドーシスの沈着様式の違いはAAでは上記のようなSAAのバリエーションのために前駆タンパクであるSAAの重合の強度が弱くその結果、形態の違いとなったと推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミロイドーシスはAL,AA、ATTRなど前駆タンパクにより分類されるが重合しアミロイド繊維を形成し組織に沈着することにより臓器障害を引き起こす。AAとALアミロイドーシスは患者数も多く高度な腎障害に進展し透析療法が必要となる場合が多い。一方で臨床病態は異なり形態学的な所見も相違が認められる。ALアミロイドーシスは前駆タンパクの性質上均質であるが、AAでは前駆物質であるSAAに多くのアイソタイプが存在していることが明らかになり腎ではそれらのアイソタイプが各々不均一に存在していることが明らかになった。以上より形態と前駆物質の関係が認められ治療を踏まえて重合を解除する上での一助となる可能性がある。
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