研究課題/領域番号 |
17K09979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
梅北 邦彦 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20506084)
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研究分担者 |
岡山 昭彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (70204047)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エクソソーム / ヒトT細胞白血病ウイルス / 関節リウマチ / ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1) / パターン認識受容体 / ヒトT細胞性白血病ウイルス(HTLV-1) / リウマチ学 |
研究成果の概要 |
本研究では,HTLV-1感染細胞由来エクソソームによる関節リウマチ滑膜細胞(RASF)の活性化機構について基礎的研究を進めた.HTLV-1感染細胞由来エクソソームとTNFαやIFNγで共刺激したRASFでは,IL-6,CXCL10やRANTESの遺伝子発現が亢進した.また,エクソソームに含有された外来核酸を認識する細胞内受容体として,RIG-Iとその補助分子に注目し発現抑制実験を行った結果,RIG-IとのダブルノックダウンによってIFNγ+エクソソームで発現が誘導されるサイトカインの減少が認められた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1陽性関節リウマチは炎症反応が高く,TNF阻害療法など既存の抗リウマチ治療に治療抵抗性を示すことが報告されている.その詳細な炎症病態は不明な点が多い.本研究では,HTLV-1感染細胞由来エクソソームが炎症性メディエータとして関節リウマチ滑膜細胞を刺激し,炎症性サイトカインの産生を促進することが明らかとなった.更に,そのメカニズムにおいてRASF細胞質に存在するパターン認識受容体RIG-1とその補助分子が重要であることが示された.HTLV-1陽性関節リウマチの炎症病態の制御に,これら分子を標的とした新規治療について今後の研究が期待される.
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