研究課題/領域番号 |
17K10000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 孝作 京都大学, 医学研究科, 助教 (70599927)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 炎症収束性脂質因子 / FPR2 / SREBP1 / 実験的関節炎 / 膝蓋下脂肪組織 / T細胞分化 / 破骨細胞分化 / 免疫学 / 生理活性物質 / 脂質 |
研究成果の概要 |
実験的関節炎において、FPR2のリガンドであるResolvin D1(RvD1)を投与後もコントロール群と比較して明らかな改善効果が認められなかった。また、転写因子の一つであるSREBP1がTLR4刺激に応答してRvD1の基質であるドコサヘキサエン酸発現を誘導することから、ヒト変形性関節症(OA)もしくは関節リウマチ(RA)の手術時に獲得し得た脂肪組織を用いて、組織内マクロファージにおけるSREBP1の発現量を検討した。その結果、SREBP1は膝蓋下脂肪組織において発現量が低下していることが、サンプル数が増えることによって統計学的に有意差をもって明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、炎症収束性の脂質分子であるResolvin D1(RvD1)はT細胞に依存する関節炎の誘導には無効である可能性が示唆された。その理由として、RvD1の受容体であるFPR2は炎症誘導分子である血清アミロイドA蛋白(SAA)の受容体でもあり、関節炎が生じた環境下ではSAA濃度が相対的に高いためRvD1の効果が限定的であったことが示唆された。 また、脂質合成に関わる転写因子であるSREBP1は関節炎の炎症局所にある脂肪組織内マクロファージで極端に発現が抑制されていることから、脂質代謝と関節炎の関連が示唆される結果が得られたと考えている。
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