研究課題/領域番号 |
17K10001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水井 理之 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30423106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 抗CD3サイレント抗体 / SLE / 自己抗体 / 臓器障害 / T細胞受容体 / 自己免疫疾患 / 抗CD3抗体 / Fc不活化 / T細胞受容体発現 / 断片化抗CD3抗体 |
研究成果の概要 |
SLEなどの自己免疫において、自己反応性Tリンパ球の機能を制御することは、疾患の進展抑制において標的となりうる。T細胞受容体(TCR)発現を低下させる作用を有し、補体活性や貪食誘発作用を欠落させた抗CD3サイレント抗体を用いて、自然発症SLEマウスモデルであるNZB/W F1マウスへの効果を検討したところ、若年マウスにおいては自己抗体産生を、疾患活動期での投与では肺や腎などの臓器障害を軽減しうることを見出した。この作用機序として、濾胞性ヘルパーT細胞分化抑制や、自己反応性エフェクターT細胞の臓器への浸潤や活性化抑制を介していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗CD3サイレント抗体は、TCR発現を低下させることにより、SLE早期では自己抗体産生を、中後期においては臓器の炎症惹起を抑制することにより、自己免疫疾患を改善させることが示唆された。ヒトにおける当該抗体はすでに存在しており、これらのメカニズムをさらに詳細に検討し解明することで、近い将来臨床応用が期待できる。
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