研究課題/領域番号 |
17K10011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊 敏 北海道大学, 医学研究院, 助教 (40292007)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | Staphylococcus aureus / Toll-like 2 receptor / マクロファージ / 好中球 / サイトカイン / TLR2 / CD36 / S. aureus / グラム陽性菌感染 / Toll-like receptor 2 / IL-10 / S. aureus感染 / 感染症 / グラム陽性菌 / Toll- like receptor 2 / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
本研究は宿主自然免疫細胞マクロファージおよび好中球のToll-like receptor (TLR) 2に着目し、TLR2欠損による感染防御反応の異常がStaphylococcus aureusへの易感染性・感染重症化を引き起こすメカニズムの解明を目的とした。感染初期にS. aureusの排除には好中球のTLR2が必須であり、TLR2はマクロファージのみならず、好中球の機能も調節することが判明された。TLR2欠損による好中球からの炎症性サイトカインの過剰産生およびマクロファージからのinterleukin (IL)-10の産生低下は、マウス生存率の低下に寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TLR2による自然免疫システムの正の応答だけではなく、自然免疫システムの負の制御機構を解明するという視点からグラム陽性菌感染症の重症化機序を検討することが本研究の学術的な意義である。感染防御能を維持したままで過剰な炎症反応を抑制する免疫標的療法の開発に繋がり、従来の免疫抑制剤の欠点である全体の免疫を抑え感染を重篤化する弊害を回避できるため、細菌感染重症化を防ぐには極めて有効な方法となることが期待できる。モデル動物で得られた知見はヒトの病態にfeed backすることにより感染症の新規治療法の開発の基礎となり、ヒトの易感染性の改善、健康の増進に貢献することが期待される。
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