研究課題/領域番号 |
17K10013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石井 恵子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (00291253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 新規肺炎球菌ワクチン / ユニバーサルワクチン / 酸化鉄ナノ粒子 / アジュバント / 感染防御効果 / 肺炎球菌 / ナノ粒子ワクチン / 粘膜免疫 / 粘膜免役 |
研究成果の概要 |
本研究では、肺炎球菌のすべての血清型の菌に存在するpneumococcal surface protein A(PspA)を酸化鉄ナノ粒子(iron oxide nanoparticle: IONP)に独自の方法で結合させることにより、PspA-IONP を作成した。PspA-IONPのマウス気管内への投与により、粘膜および全身でPspA単独よりも高いIgG産生が認められ、粘膜ではPspA単独では起こらないIgAの産生を認めた。免疫後のマウスに肺炎球菌を感染させると、肺や脳での菌の増殖が抑制され、生存率が著しく改善したことから、PspA-IONPが粘膜ワクチンとして有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の肺炎球菌ワクチンは一部の血清型の菌に有効であるが、ワクチンに含まれない血清型の菌が増加する「血清型置換」の解決が課題となっている。本研究では、すべての血清型の菌に存在するpneumococcal surface protein A(PspA)を酸化鉄ナノ粒子(iron oxide nanoparticle: IONP)に独自の方法で結合させたPspA-IONP を作成し、マウスでその効果を実証した。IONPは吸入用ドライパウダー製剤化を目指したアジュバントであり、他のワクチンにも応用可能である。
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