研究課題/領域番号 |
17K10028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
多田納 豊 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 准教授 (70432614)
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研究分担者 |
冨岡 治明 安田女子大学, 教育学部, 教授 (40034045)
佐野 千晶 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (70325059)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | D-アミノ酸 / 抗酸菌 / MAC / マクロファージ / 分極化 / 非結核性抗酸菌 |
研究成果の概要 |
本研究では、Mycobacterium intracellulare N260が産生するD-アミノ酸(5種類)が明らかとなった。また、これらのD-アミノ酸には、マクロファージに対する部分的なD-アミノ酸オキシダーゼ(DAO)の遺伝子発現誘導作用や活性酸化窒素分子種(RNI)の産生誘導作用が認められた。さらに、網羅的な遺伝子発現解析の結果、ペプチドグリカン構成D-アミノ酸(D-Ala, D-Glu)が感染宿主細胞におけるイオン輸送系や細胞外マトリックス関連遺伝子の発現に影響を及ぼす可能性や、他のD-アミノ酸では金属イオン結合タンパク質や脂質代謝関連遺伝子の発現に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、抗酸菌由来D-アミノ酸が、感染宿主となるマクロファージに対して、感染防御因子である活性酸化窒素分子種の産生の部分的な増大や、種々の遺伝子発現誘導に関与している可能性が示唆された。本研究で得られた成果は、今後の、抗酸菌をはじめとする様々な細菌感染症において病原性発現や感染防御機構の理解への一助となり、ひいては種々の細菌感染症に対する予防・治療方法の開発・発展に資すると考える。
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