研究課題/領域番号 |
17K10029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
前田 卓哉 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20383763)
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研究分担者 |
各務 博 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30418686)
鈴木 穣 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40323646)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノポアシーケンサー / MinION / 微生物叢 / 非結核性抗酸菌 / 核酸精製 / ストレプトコッカス / 下気道細菌叢 / ナノポア型シーケンサー / 多剤耐性結核 / 感染症 / 微生物 |
研究成果の概要 |
本研究では、肺の微小環境におけるさまざまな病原体について、網羅的かつ定量的に検出する技術の開発を目指し実施した。そのため、これまでの培養法に基づく手法ではなく、採取した臨床検体からすべてのDNAを抽出・精製したのち、ナノポアシーケンス技術を活用した。この方法では、得られたゲノムデータのコンピュータ解析することで、さまざまな病原体とその存在比率が解明できるメリットがあるが、多彩な性質をもつ病原体について、定量性を維持したDNA抽出・精製ができるかどうかが本研究成果の鍵となる。本研究では、肺の微小環境に存在する菌の性状を検証し、ナノポアシーケンスによる網羅的な病原体解析法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、国内で増加する非結核性抗酸菌症の診断と病態解明に活用できる検査法の確立にとどまらず、さまざまな感染症診断に展開できる新しい微生物同定技術へと発展できる可能性がある。この成果により、これまで診断が困難であった病原微生物の感染を同定することができ、実際の治療に役立つ可能性があるほか、下気道における微生物の病態への関与を解析できるツールとなりうることに意義がある。さらに、抗菌薬の感受性についても網羅的に検出することが可能となり、国内における薬剤耐性対策に寄与する可能性があるといえる。
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