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ナトリウムチャネル異常による遺伝性疼痛症の臨床的多様性の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K10046
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関秋田大学

研究代表者

高橋 勉  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20270845)

研究分担者 小泉 昭夫  京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (50124574)
尾野 恭一  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (70185635)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードナトリウムチャネル / 小児四肢疼痛発作症 / パッチクランプ法 / ボルテージクランプ法 / カレントクランプ法 / Nav1.9 / SCN11A / ナトリウムチャネルNav1.9 / 先天性疼痛症 / 先天性無痛症 / 発作性疼痛 / 遺伝性
研究成果の概要

電位依存性Naチャネル(Nav1.7~9)が病因の新たな疼痛疾患の1つとして、著者らはSCN11Aの変異R222Hによる「小児四肢疼痛発作症」を見出した。本研究では新たにSCN11Aの変異F814C、F1146S、R225C、V1184Aと、SCN9Aの変異E44Qによる「小児四肢疼痛発作症」家系を同定した。F814CとF1146Sではknock-inマウスの後根神経線維を用いた電気生理学的解析で疼痛誘導性gain-of-functionを証明した。E44Qについては培養細胞に変異α-サブユニットとβサブユニットの共発現系によりE44Qの特性を電気生理学的手法によりチャネル特性を明らかとした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

末梢神経疼痛伝達に関する電位依存型Naチャネル(VGSC)は遺伝性疼痛疾患の原因であり、その研究の進歩により臨床診断例が増えている。国内で「小児四肢疼痛発作症」というVGSCのNav1.9の変異R222Hが原因の小児期のみに疼痛発作を繰り返す新規疾患が同定された。本研究では本症の原因となる新たなNav1.9の変異の同定とその電気生理学的特性の解析、また、Nav1.7の変異もその原因となり得ることを電気生理学的な特性とともに明らかにしたことから「小児四肢疼痛発作症」の病因的多様性が明らかになった。現在治療法はないが、今後のチャネルをターゲットした治療薬への発展の可能性も示した。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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