研究課題/領域番号 |
17K10048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
内川 英紀 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (80618059)
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研究分担者 |
藤井 克則 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (70344992)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヘッジホッグシグナル / Gorlin症候群 / パーソナリティー / セロトニン / 扁桃体 / 損害回避 / ゴーリン症候群 / 脳・神経 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
胎児期からヘッジホッグ(Shh)シグナルが亢進しているGorlin症候群のパーソナリティーについて、ヒトとモデルマウスにおいて検討した。ヒトでは日本語版Temperamnt and Character Inventoryを用いた調査でセロトニンに関連のある損害回避の有意な低下がみられ、セロトニンとの関係が大きい扁桃体は左側が有意に縮小していた。モデルマウスでは脳内のセロトニンとその代謝産物5HIAAで負の相関がみられ、扁桃体は左側が有意に拡大していた。行動実験では恐怖反応が少ない傾向であった。パーソナリティー形成においてShhシグナルはセロトニン代謝を通して重要な役割があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発生過程や腫瘍形成において重要な役割のあるソニックヘッジホッグ(Shh)シグナルのパーソナリティー形成への関与について研究した。胎児期から出生後もShhシグナルが亢進しているGorlin症候群患者やそのモデルマウスを対象に調査や実験を行い、Shhシグナルはパーソナリティ形成においてセロトニン代謝を通して重要な役割があることが示唆された。この研究からパーソナリティー形成の機序解明の一助となり、さらにはパーソナリティーに関する医療的もしくは社会的問題に役立つことが期待される。
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