研究課題/領域番号 |
17K10050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
江藤 みちる (伊田みちる) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (80393148)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 自閉症 / ラット / サリドマイド / 聴覚 / 脳幹 / 抑制性ニューロン / 脳・神経 / 発達 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
自閉症は、コミュニケーション障害・社会性の障害・常同行動といった中核症状のほか、感覚過敏など感覚の問題がしばしば合併する。本研究では、ヒト自閉症診断への応用を目指すことを目的として、自閉症モデルラットを用いて聴覚の中枢神経系の中継核異常の機能的意義、特に音源定位に関わる神経核に着目して形態学的解析を行った。 音源定位に関わる神経核である外側上オリーブ、内側上オリーブ、台形体核においては自閉症モデルラットでシナプス関連分子の発現変化が見られ、神経回路に異常を引き起こしていることが示唆された。自閉症モデルラットでは音刺激で台形体核の細胞応答異常が見られたが、音源の方向による差は見いだされなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、自閉症の患者数は増加の一途をたどっている。社会性行動など中心的な病態の解析は進んでいるが感覚の問題は見過ごされており、なかでも聴覚過敏を伴う自閉症患者は多い。さらに、自閉症患者は呼びかけに気付きにくく、音の発生源を見つけにくいことがあり、音源定位に障害があることを示唆している。自閉症に音源定位の障害があることが明らかになったことから、問診の際に「音がどこから聞こえるか、わからないときがありますか?」と尋ねることで、さらに正確な自閉症診断が可能になる。
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