研究課題/領域番号 |
17K10084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田嶼 朝子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00328337)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 1型糖尿病 / 自己免疫 / ICA69 / 自己免疫破綻 / ノックアウトマウス / 自己免疫疾患 |
研究成果の概要 |
1型糖尿病患者において他の自己免疫疾患を併発する頻度は高いが、その発症機序を含め原因についてはまだ不明である。本研究では1型糖尿病の自己抗原の一つであるICA69に対する免疫寛容の破綻によって1型糖尿病の発症が促進されるか、また他の自己免疫疾患が誘発されるか否かを検討した。ICA69の発現を抑制した遺伝子組換えマウスにおいて、雌では野生型と比較しヘテロ欠損型が早期に糖尿病を発症した。エンドポイントでの糖尿病発症頻度は雌ではヘテロ欠損型が高かったが、雄では野生型が高かった。HE染色では糖尿病発症前から膵ランゲルハンス氏島へのリンパ球浸潤を認めたが、野生型とへテロ欠損型とで明らかな差はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1型糖尿病に複数の自己免疫疾患が発症しやすい原因や、自己免疫疾患がなぜ女性に多くみられるかに関してはまだ解明されていない部分が多い。これまでの研究により、ICA69が1型糖尿病を初めとする自己免疫疾患の発症に関与することや、ゴルジ体でのインスリン産生に関わることが報告されている。本研究は、ICA69に対する免疫寛容の破綻を人工的に引き起こし、1型糖尿病のみならず複数の自己免疫疾患の発症が誘導されるかを検証することを目的とした。これらの病態におけるICA69の役割を検討することは、APS2型、3型も含めた複数の自己免疫疾患の発症機序の解明に寄与すると思われ、学術的に大きな意味を持つ。
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