研究課題/領域番号 |
17K10100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
畢 袖晴 金沢大学, 医学系, 助教 (50565413)
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研究分担者 |
市村 宏 金沢大学, 医学系, 教授 (10264756)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | HIV / ART / 小児 / 免疫状態 / HIV感染 / 抗HIV療法 / 免疫 |
研究成果の概要 |
本研究は長期ART(antiretroviral therapy)が小児の免疫状態に及ぼす影響の解明を目的とした。ART導入後、小児のCD4-RTE/-naive/-cm/-em とTh1 サブセット, CD8-naive/-cm サブセットは6ヶ月までに非感染児の正常レベルに上昇した。他のCD4とCD8細胞のサブセット、Th2/Th17/Treg、CD8細胞の活性化、CD4/CD8比はART後1-4年目までに正常化した。ARTによりHIV感染小児の胸腺機能は早期に回復したが、CD4/CD8比の正常化には4年必要であった。ART前の年齢は小さいほどART後6ヶ月のCD4細胞増加数が多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ベトナムの小児において、HIV感染小児の免疫状態が生後1-2か月から胸腺機能を含む異常状態になっていたことが示された。また、ART開始後、胸腺機能は6ヶ月までに回復し、CD4とCD8のnaive サブセットとTh1も早期に回復したが、他のCD4とCD8細胞のサブセットとCD8 T細胞の活性化の正常化は1-4年の治療が必要であった。更に、ART開始前の年齢は小さく、CD4細胞数が高いほどART開始後6ヶ月のCD4細胞増加数が多く、回復がよかった。小児において、HIV感染の早期診断、そしてARTの早期導入がHIV感染管理に重要である。
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