研究課題/領域番号 |
17K10109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋井 佳子 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (60343258)
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研究分担者 |
白川 利朗 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (70335446)
片山 高嶺 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70346104)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 癌免疫 / WT1 / 樹状細胞 / 腸管免疫 / ビフィズス菌 / パイエル板 / WT1蛋白 / がんワクチン / がん免疫 / 小児がん / 経口がんワクチン |
研究成果の概要 |
我々はBifidobacterium longum をプラットフォームとしてWT1 蛋白を表層発現させた新規経口がんワクチン(BL420)を作製した。本ワクチンはBL420はパイエル板からCD103+樹状細胞に取り込まれ、活性化させる。この樹状細胞がCD8T細胞を活性化、WT1特異的キラーT細胞が産生され、抗腫瘍効果を発揮することを明らかにした。。BL420は腸内細菌本来の自然免疫の活性化と発現しているWT1蛋白による獲得免疫の両方の活性化により抗腫瘍効果を発揮することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の作成したBL420は内服により抗腫瘍効果を発揮する新規癌ワクチンである。マウスモデルにおいてパイエル板に取り込まれて腸管内免疫担当細胞を活性化させ、末梢血でWT1特異的キラーT細胞を検出することができた。このことは本剤がマウスモデルにおいて腸管免疫を利用し抗腫瘍効果を発揮することを示している。本剤は内服であるため将来臨床応用された場合、患者にとって痛みがなく、通院の必要がない。さらにビフィズス菌はすでにプロバイオティクスとして食品で用いられており、安全性が高い。このことより患者の高いQOLを保つことができる。また製剤化においても菌の培養のみであるため容易、安価である。
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