研究課題/領域番号 |
17K10115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
江口 峰斉 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (50420782)
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研究分担者 |
石井 榮一 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20176126)
江口 真理子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (40420781)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 小児白血病 / 白血病幹細胞 / 前白血病幹細胞 / MLL-AF4融合遺伝子 / TEL-AML1融合遺伝子 / MLL融合遺伝子 / TEL融合遺伝子 / 小児血液学 / 白血病 |
研究成果の概要 |
小児期の白血病で高頻度に認められるMLL-AF4融合遺伝子陽性の急性リンパ性白血病(ALL)とTEL-AML1融合遺伝子陽性ALLの白血病モデルをマウスES細胞と免疫不全マウスへの移植実験系を用いて作製した。これらの白血病特異的な融合遺伝子の存在のみでは白血病化には十分ではなく、前白血病幹細胞の形成段階にとどまることが示された。これらの前白血病幹細胞へのレトロウイルスによるランダムな挿入変異の導入実験により、何らかの付加異常が最終的な白血病幹細胞への進展と白血病化には必須であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白血病における前白血病幹細胞の存在は以前から示唆されてきたが、小児白血病における詳細な研究は少ない。前白血病幹細胞は多様な白血病幹細胞を生み出す発生母地となり、白血病再発・治療抵抗性の原因となり得る細胞であるが、現在まで治療対象としての研究もなされていない。白血病の再発の連鎖を断ち切るためには前白血病幹細胞の根絶が必須であり、その生存・維持のメカニズムと白血病幹細胞への進展のメカニズムが明らかになれば、新たな分子標的療法の開発へつながり、小児のみならず、成人領域の白血病患者の予後改善が可能となる。
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