研究課題/領域番号 |
17K10119
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 晶論 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60423795)
|
研究分担者 |
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
細矢 光亮 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80192318)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | インフルエンザ / ノイラミニダーゼ阻害薬 / プロテアーゼ阻害薬 / インフルエンザウイルス / ノイラミニゼー阻害薬 / ウイルス / 感染症 |
研究成果の概要 |
オセルタミビルやペラミビルに感受性が低下したA型インフルエンザウイルス(以下変異ウイルス)に感染し重症となった患者さんに対する治療戦略について検討しました。この変異ウイルスを細胞に感染させ、オセルタミビルまたはペラミビルを含む培養液で培養しても、ウイルスの増殖を抑制するためには高濃度の薬剤が必要となります。しかし、ここにプロテアーゼ阻害薬であるカモスタットやナファモスタットを加えることで、比較的濃度の低いオセルタミビルまたはペラミビルでもウイルスの増殖を抑制できることが分かりました。また、その際に用いた各薬剤の濃度では細胞に毒性がないことも確認されました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、オセルタミビルもしくはペラミビルに感受性が低下したインフルエンザウイルス(以下変異ウイルス)に感染し重症化した患者さんに対しては、これら既存の抗インフルエンザ薬に加え、カモスタットやナファモスタットといったプロテアーゼ阻害薬を併用することで、治療が可能である可能性が示されました。特に静注薬であるペラミビルとナファモスタットを併用すると、それぞれ単独での有効濃度よりも低い濃度でウイルス増殖を抑制できることが判明しました。 これまで変異ウイルスによる重症例に対しては有効な抗ウイルス療法はありませんでしたが、作用機序の異なる薬剤を併用することで、治療が可能であることが示されました。
|