研究課題/領域番号 |
17K10138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 杏林大学 (2018-2022) 東京医科歯科大学 (2017) |
研究代表者 |
田中 絵里子 杏林大学, 医学部, 講師 (80439827)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | ネフローゼ症候群 / RNA sequencing / 腎糸球体 / 細胞分化 / 免疫分子 / 腎組織 / 免疫関連分子 / 原発性巣状分節性糸球体硬化症 / 微小変化群 / RNAsequencing / 巣状分節性糸球体硬化症 / 微小変化型 / 巣状糸球体硬化症 / 小児 / 遺伝子発現 / RNAシーケンシング |
研究成果の概要 |
小児ネフローゼ症候群9例(微小変化群7例、巣状分節性糸球体硬化症2例)の腎組織からレーザーマイクロダイセクションで糸球体を単離し、RNA sequencingによって発現RNAを解析した。糸球体では細胞の運動性や分化発達に関連したRNA変動が多くみられ、病型による相違は認めなかった。腎組織全体でのRNA sequencing5例(微小変化群3例、巣状分節性糸球体硬化症2例)の結果と比較検討したところ、腎組織全体では免疫分子のRNA発現変動が多くみられたが糸球体では認めなかった。ネフローゼ症候群では病型に関わらず腎臓全体での免疫系の変化が糸球体内の細胞機能の変化に関与し発症に繋がると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児ネフローゼ症候群は、免疫異常を背景に腎糸球体のポドサイトの形態変化をきたし発症することが言われているが、その発症機序の詳細は未だに解明されていない部分が多い。また、これまでに実際の腎組織における遺伝子発現の変化を包括的に解析した研究はほとんどない。本研究では小児ネフローゼ症候群患者の腎糸球体におけるRNA発現を解析することで、尿蛋白漏出の直接的な原因となる遺伝子発現の変化を確認することができた。この研究により小児ネフローゼ症候群の病態機序解明に近づき、病態に基づいた治療の開発に繋げることができると期待される。
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